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入試としてはアレだけど(文科省が悪い)演習問題としては素晴らしい。全国の中学校や塾で,一度演習させるべきです。
「Hotland」
出典:2023年度 北海道 大問5
範囲:データの活用,美しさ:★×0 or 1億,難易度:★×4
<問題>
<PDF,解答例はこちら↓↓>
「Hotland」
出典:2023年度 北海道 大問5
範囲:データの活用,美しさ:★×0 or 1億,難易度:★×4
<問題>
<PDF,解答例はこちら↓↓>
<PDF>※A5サイズです,2in1がおすすめ
art96_hotland.pdf
<解答解説>
<コメント>
一瞬,私の嫌いな広島県の問題
(例)2021年度広島県大問5:https://hokkaimath.jp/blog-entry-226.html
かと思ったのですが,北海道のこれはとても良い問題です。ただし,数学で問うべき内容なのか?という疑問は一旦捨てておきます。会話文も問題を解く上では全く読む必要ないです。
問1→問2で翼さんの結論が変わっています。この問題が最も伝えたかったことは(たぶん),「情報の扱い方でいくらでも結論を変えられる」ということです。「自分が欲しい結論の為にいくらでも情報を扱える」でもあります。マスメディアが良い例ですね,あえて偏った情報を選ぶことで結論を変えることは容易なのです。間違った情報は何も述べていないけど,扱い方でいくらでも結論を変えられます。
北海道の気候変動は特に分かりやすい例です。問1のように情報を選べば「暑くなっていない」と,問2のように情報を選べば「暑くなっている」と,全く正反対の結論になります。このことを中学生に分かりやすく,数学の問題として伝えているのです,たぶん。
まあきっと,塾や中学校で,演習問題として使用してくださいということなのでしょう。演習問題としては中々素晴らしい。
ただこれは別に北海道が悪いわけでは無いのですが,本当,こういう統計問題は数学で問うことなのでしょうか?共通テストもだけど。文科省が決めているからどうすることもできませんがね。
統計の問題中々作るの難しいですよ,楽しくないし。そんな中よくここまでの問題作れましたね。問題文は適切な長さだし,そこまで採点は大変じゃないし,教育的+入試選抜を良い塩梅で融合しています。よく頑張った。
<追記>
私が作成した令和4年度予想問題で,同じような題材扱っていました。

気温は確かに上がっていると言えますね。
北海道の場合は地球温暖化だけが理由ではないです,そんな単純じゃない。
SDGsとか叫んでるけどそんな単純じゃない。詳しくは大学に入って勉強してください。
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<余談>
まあ,やらせ騒がれるぐらい大きな大会だったみたいで良かったです。ヤラセな訳ないよね。賞レースはいつだって真面目です。
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